沢渡日記

日々徒然

20190211

昨日、深く深く眠ってお昼過ぎに起きた。予定が何もない日曜日。ウトウトしたりぼんやりしながら家で過ごした。読みさしの本を読んでは伏せ、お茶を淹れて飲んだり軽く食事をした。夕方にドラマ、はじこいの三話を観た。梓弓引けど引かねど昔より心は君によりにしものを。深夜、伊勢志摩まで向かう車の中で、ユリくんが正確に現代語訳した。その目の色がよかった。順子ちゃんに想いを伝えているようだった。あなたが私の心を引こうが引くまいが昔から私の心はあなたのものでしたのに。最近、一度に色んなことがありすぎて脳が処理しきれていない。私に何が起こっているのか。氷の龍を見つめた夜のことを思い出した。漆黒の夜空に天高く登っていく荘厳な姿。ひどく冷え込んだ夜で、組んだ腕だけが暖かった。実は胸の奥に白い龍を飼っているんです。歩き始めてから私がいうと、面白いね、と彼はいった。

20190210

昨日の夜、地の神様に会った。私は水や風の神様に仕える者で、その成り立ちの違いに驚いた。まるで別の生き物だった。その在り方の力強さと、あまりに真摯な姿勢に感動すら覚えた。風も水も流れる。誰と過ごしていても、どこに在ってもそれは通過点で、今の自分に縁があるんだなという感想しかない。都度出会う人に対して自分なりに誠意を尽くし、時期が来たら別れる。それを繰り返してきた私をこの人は見つけた。彼と一緒の時間を過ごす経験が、今の私に与えられた機会なのかもしれない。二人が物理的に知り合ってから随分時間が経つ。でもバージョンが上がるまで本当の意味では出会えなかった…。居酒屋の隅の席で、熱燗をお猪口で飲み、〆鯖のお刺身を口に運んだ。二人で長い時間をかけて色々な話をした。酔った私は仕事の話をして少し泣いた。揚げ出し豆腐を食べなよと彼は静かに笑った。

20180209

昨日の夜、待ち合わせの前に本屋へ寄った。入り口付近に平積みにされていた樹木希林のエッセイを手に取った。何気なく開いた頁にグッと胸を掴まれる言葉があった。頁をめくると止まらなくなった。この人は鮮やかで、生々しくて、女で、人で、神のようだ。時間が経つのを忘れそうになり、本を戻して足早に本屋を出た。道の途中、唇に乗せた赤のリップグロスがマスクにつくのが気になって外した。何を着ようか色々考えて、色味もデザインもサラッとした服を選んだ。その方が自然でいいような気がした。駅の階段を登って外に出ると、凍てついた風が頰を刺した。ひどく冷え込んでいる。ダウンのポケットからiPhoneを出してメッセージを確かめた。信号待ちで手早く返信をする。立ち止まるとガタガタ震えそうに寒い。はい、今向かってます。

20190208

昨日の夜、ヨガのレッスンて新月のお祈りをした。心の中で三度願いを唱えてください。目を閉じてあの人のことを想った。あの人と愛し合えますように。深く、末永く。目を開けてポーズに入り、ゆったりと四肢を伸ばした。図らずも壮大な願いになってしまったのは、春に新月のお祈りをした時のことを思い出したからだ。その時の祈りは少し後で確かに叶った。でも期間を祈るのを忘れていて、その機会は一度きりとなった。家に帰ってドラマ、QUEENの録画を観た。一時過ぎにベッドに入り、浅い眠りに落ちた。

20180123

昨日の夜、鍼灸院へ。炭水化物と市販のお菓子を辞めたせいか、体の調子は前より良いらしい。アレルギーの薬を漢方に変えたせいもあるのか。家に帰って野菜たっぷりのスープを作った。茅乃舎の野菜出しをポンと乗せてしばらく煮込むと、こっくりと味わい深いスープが出来上がる。食事をしながらはじこい第二話を観た。山下先生のシーンが多くてファンにとってはありがたいところ。初恋か…と思いを巡らせた。私が小学生の頃、相手の男の子に好きだと伝えて転校した。もちろん何もなかった。高校生になってから、中学時代の友達から…ちゃんの初恋の彼と同じクラスになったよ!と連絡が来た。取り持ってもらえないことはなかったけれど、会わなかった。順子ちゃんは南高で教壇に立ち、不良高校生達に向かって抗議した。知恵や知識はけ、将来の自分や守りたい人を救うのよ。わかるなぁと思った。ユリくんは後ろの席で話を聞きながら順子ちゃんを見つめていた。恋をしている目だった。順子ちゃんのいいところは、鈍感なところ、素直で一生懸命なところ、打たれ強いところ、可愛すぎるところ。大人ならもっと上手く逃げたりずるく立ち回るところを、全然そうできないところがいい。

20190207

昨日の夜、リラックス系ヨガのクラスに出た。水曜日の運動量はこのくらいで丁度いいのかもしれない。後に筋肉の疲れが残らない。お風呂に浸かりながら転職のことをぼんやり考えた。今日は情報収集もできたし、先のビジョンを具体的にイメージできて良かった。帰宅し、食事をしながら録画しておいたドラマ、はじこいの第四話を観た。今回はゴールデンウィーク受験強化合宿。いよいよ恋心が募ってきたユリくんが順子ちゃんにクッキリと態度を示す。でも十八歳になるまで告っちゃダメだ!と美和さんに釘を刺されている。来年の二月三日、覚えといて。暖炉の前で順子ちゃんの肩にもたれたユリくんは予約を入れる。キャンプファイヤーのシーンで、ユリくんが順子ちゃんを見つめる目が本当に切なくて、静かに感動していた。身が割かれそうなほど好きなんだなと思った。胸が痛いね。八雲くんも本当にピュアで切ないんだけど、この人はどこかポジティブっていうか。やっぱり脳の構造の差かもしれない。自分はどうかなと思った。自分は片想いは長続きしない派。ストーカー気質ゼロ。自分のことに興味がない人には全く興味が持てないかもしれない。

20180206

昨日の夜、カレーを食べに行った。チキンとアサリのカレー。すごく美味しかった。もう少し辛くしてもらったほうがよかったかもしれない。カウンターに座ったお客さんが店主と知り合いの結婚の話をしていた。自分は知り合いが多い割には仲のいい人が少ないのかもしれない。それでも特に好きな人はちらほらいて、コンスタントにゆっくり会うようにしている。二ヶ月に一度がコンスタントなのかはわからないけれど。単に牌が増えたから全ての人が間遠になるのか。食後に熱いチャイを飲んだ。これも絶品だった。デートのことを少し考えた。