夜更けに二人で公園を散歩した。風のない夜だった。白く浮かび上がるバラの匂いをかぎ、ベンチに並んで座った。それから彼と長い話をした。さっきまでの浮き足立ったデートが嘘みたいな、静かな時間だった。彼が話し終えるのを待って、私は彼の手を握った。…
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