沢渡日記

日々徒然

20171030

朝起きたら六時。家族でマフィアに追われている夢を見た。皆同じエレベーターに乗らないとはぐれる!と私がいって、でもはぐれずにまた会えた。ベッドでボーッとする。まだ眠れる。いくらでも眠れそう。夜の大雨の後で道路にたくさんの落ち葉が散っている。黒く濡れたアスファルトに黄色や緑や茶色。ぼんやりしたままキッチンで白米を炊き、人参の皮をむいて刻む。昨日は朝から夜七時まで眠って、閉店間際のスーパーでバタバタと買い出しをして、マドレーヌを二つ買って帰った。デカフェのコーヒーを淹れて、ノルウェーの音楽家のエレクトロニックを低く流した。誰もいない曇り空の遠景がぼんやりと見えてくる。心もとない、茫漠とした気分が胸の内に広がって行く。それが妙に心地よかった。ふと、友達の話を思い出した。彼女はとても信頼しているひとの話をしていた。あのひとに愛されなくなったら自分が可哀想だといった。その時はポカンとして、何をいっているのか意味がすぐわからなかった。多分私は、自分が可哀想だと思うことを自分に許していない。変なプライド。誰の恋心も一方通行でベクトルが向き合わない。皆が幸せになれればいいのになと思った。まあそう上手くはいかないか。マドレーヌはしっとりとしたバターの味がした。安心すると思った。