沢渡日記

日々徒然

20171104

朝、起きると雨。寒い。冷蔵庫を開けると食材が切れかけている。お米を研いで水につけて、長芋を刻んでレンジにかける。ブロッコリーを焦がしつけるように焼き、ゆるめの卵焼きを焼く。白米が炊ける前にワンプレートの食事を始める。ふと、お米とお弁当に、お、をつけない呼び方に強烈に違和感があると思った。オヤツをお八つ、とクラシカルに呼びたい気持ちと似ているだろうか。食事の後、映画、南極料理人を観る。モトさんと主任は最高…といつもの結論に至る。モトさんは頑固オヤジみたいだけれど、自分の仕事に真摯でさりげなく周りに優しい。主任は九割しょうもなくダメ人間、でもジワジワと味わい深い。ドクターもかなりいい。終盤、医務室にbarふくだの看板を出し、本格的にシェーカーを振りショートカクテルを振る舞う。観測期間の終盤なので隊員は皆身なりがどうでもよくなっており、髪は伸び放題でボッサボサ。ヒゲもモジャモジャ。最高なのだ。昨日、夜になるまで何もしなかった。ゴロゴロしてネットで何かを読んだり書き物をしたりしていた。ヨガもサボった。夕食に、豚肉と玉ねぎのナンプラー炒めに合わせてひじきのサラダを作った。長芋のステーキも。緑茶も淹れて、久しぶりにゆっくり家で食事。その後、薄くメイクをしてリュックに単行本とイヤホンをつめた。傘をさし、一駅歩いて深夜営業のスタバへ行った。サイドゴアのレインブーツを履いてきてよかった。トールマグになみなみドリップコーヒーを注いでもらい、窓際のソファーで読書。免色さんが今の屋敷に住んでいる秘密がようやく明かされた。うわぁぁぁぁ、となったところで一度本を閉じた。イデアを自律的なものとして取り扱えるかどうか。その感覚を捕まえたような、捕まえ損ねたような。窓の外を見ると真っ暗な空に不穏な風が吹いていた。雨は小止みになったようだ。