20171127

朝、九時半、寒い。ストーブをつけてベッドに戻る。仕事の前に食事を済ませ、買い出しに行かなくてはならない。やだなぁ…。ぐずぐずと電気毛布を抱いて粘る。起き出して顔を洗ってメイクをする。右の瞼が腫れている。あれ、昨日結構飲んだかな…と思う。それほと遅くならなかったはずだけれど。昨日の夜、友達と焼き鳥屋に行った。串をたくさん頼んで、美味いねーといい合いながら食べた。彼は調子よく生ビールを二杯空けて、生グレープフルーツサワーを頼んだ。グレープフルーツをぎゅっぎゅっと絞りながら、オレのオヤジさ、生グレープフルーツサワーが大好きなんだけど、いっつも絞るとき息止めるんだよね、危ないからやめろっていってるのに。私はぬるくなった燗酒を飲みながらへえ、と返事をした。彼はお父さんの話をする時いい顔をする。破天荒で大変だといいつつ、きっと好きなのだろう。グビグビと美味しそうに飲んだ彼が、あーそろそろ幸せになりたい、といった。明るい口調だけれど少し切実な色。…くんはもうちょっとじゃない、と私は静かに答えた。人間は忘れる生き物だから、薄れるよ。酷い失恋で一時的に恋ができなくなっている彼は、私と一緒にいるのが程よいのだという。よくわかる。私は彼と気が合う。でも彼に恋愛感情はない。…まだ色々考えたくないから趣味に逃げてるのかも。彼は小さく呟いた。無言のコミニュケーション、と思った。ね、これから…にライブを観に行くんだ、私はアーティストの名前をいった。あっ一緒に行こうかな、と彼が答えた。うーんと伸びをした彼は、あぁ今日はいい日だなぁ、と大きく笑った。