沢渡日記

日々徒然

20171202

起きたらお昼の十二時。よく眠った。ストーブをつけて、冷蔵庫から切れてるチーズとチョコレート効果を出してベッドに戻る。お行儀がよくないけれど休日なので自分を許す。今日は夜まで予定がないから一日ゴロゴロと過ごすのだ。電気毛布のスイッチを入れて、リスみたいにチョコレートを齧りながらコミックを読む。吉野朔実の恋愛小説家、手首を切る女の話を二編。私は経験がないけれど、その傷は身代わりなのだなと思う。例えばさみしいとか私を見てとか、言葉にならない想いの代わり。華奢な貝殻のピアスが印象的で、私もこんなのが欲しいと思う。昨日の夜、バーで隣り合わせた人と前の晩に行ったクラブの話をしていた。僕、そこのサウンドシステムを作ったんですよ、スピーカーKANNONだったでしょう、と彼はいった。私は驚いた。曲と曲のつなぎ目に巨大なスピーカーを見ていて、KANNON、観音…きれいな名前だ、と思っていたのだ。彼は趣味でカレーを作るといった。小麦粉を使わないサラサラとしたカレー。僕の好きなカレー屋があってね…私はiPhoneでお店を検索した。ここのルーカレーが美味しいんですよ。そうですか。私はニコニコと頷きながら話を聞いていた。ふと、物語は続いている、と思って可笑しくなった。偶然の出会いというのは面白い。私は普段スピーカーをまじまじと見たりすることはないのだ。それから古代から続く日本の舞の話をした。私の踊りは舞に似ているそうです、というと、彼はへえ…見てみたいなといった。