20171212

朝六時、晴れ、電気毛布のスイッチがタイマーで切れず、アチアチッ、となりながら身体から離す。そのせいか眠りが浅かった。ライトグレーのニットにアイロンをかけてベロアパンツを合わせる。頸の肌荒れはだいぶ治って来た。淡水パールのネックレスをつける。免許更新のハガキを手に取って期限を確かめる。今月中に行けるといいけど。昨日の夜、喫茶店で居合わせた女の人にキウイをもらった。今朝うちで採れたんです。真冬にとれるのかと驚いた。小ぶりでまだ実の固い、ころんとしたキウイ。彼女が買い付けて来たという熊の木彫りを二体、見せてもらった。毛並みまで本格的なものと、アートっぽい抽象的なもの。ほろほろとした落雁のようなお菓子をいただいた。美味しい!この味なんだっけ、というと、シナモンじゃない?と店主がいった。その後、松浦弥太郎のエッセイ集を読む。教科書みたいだ。身体を清めましょう、掃除をしましょう。身の回りの淀みを失くそう、という教え。自宅のキッチン用具を積み上げた籠を思い浮かべた。いつのまにか物が増えすぎてしまう。今年のうちに整理をしなくては。最後にひとつ、淀んだ場所に行かないようにしましょう。思い浮かぶ場所があってドキッとした。今はもう行くことのない場所だ。以前、自分より淀みの強いひとと付き合っていた。初めはそれほど差を意識しなかったけれど、いつしか自分のことを不自然に真っ白な鳥のようだと思うようになった。そして彼は私と一緒にいると明らかに居心地がわるそうだった。悲しかった。彼にとって私は異形の者で、私にとっても同様だった。今ならよくわかる。昔、聖人のように清らかなひとと付き合っていた。私は彼に優しくされるだけで傷ついた。彼は決して淀むことなく、理不尽な態度の私にただ悲しい目をした。カップを持ち上げて冷めたココアに口をつけた。淀みが毒となるように、清らかさが刃となることもあるのだ。