沢渡日記

日々徒然

20171228

朝六時、晴れ。寒い。ストーブをつけてシャワーを浴びに行く。あぁよく寝た…と思う。それでも七時間か。髪をブローしてニットにアイロンをかけると、お弁当を作る時間はもうない。納豆ごはん半熟卵乗せと蒸し大根、味噌汁の残りで簡単朝ごはん。鼻水が止まらなくて頭がぼんやりするし体が重い。なんとか午前中の仕事を休めないか思案するが、月末締めのフォロー案件が多すぎて諦める。夜はイベントがあるので少しオシャレもしなくては。昨日の夜、前の恋人に会った。仕事が押して待ち合わせに遅れた私は、カウンター席に座って俯いている彼に声をかけた。ふにゃっとした照れ笑いみたいな顔をして、彼は私を見た。寒いね、といいながら私は隣に座った。少し痩せた?うん。私たちは温かい飲み物を飲みながら話した。時折、白いマグを持つ彼の華奢な右手を見た。彼の仕事は順調なようだった。よかったね。私は心からそういってニコニコした。そうでなくては困るよ、とは思わなかった。実質、彼の仕事が多忙すぎて私たちは別れたのだけれど。今度海外に行ってこようと思って。彼はいった。まだチケット取ってないんだけど。仕事を全然休まないひとだから、たまにのんびりしてほしいと思った。共通の知り合いの話をしながら、私は静かに彼の表情に見入っていた。前よりずっとやわらかくて穏やかになった。こんな風にひとは変わるのかと驚いていた。強くて孤独な目をしたひとだった。時間が経ったのだ。…さん、私は彼の名を以前と同じように呼んだ。前より優しい顔をするようになったね。私がそういうと、あれから色々あったんですよ、と彼は冗談めかしていった。何も聞かなかった。ぴったりとしたグレーのVネックニットを着た私に、薄着だよねーと彼はいった。オレ寒がりだからめっちゃ着てる…四枚、と彼は襟元を覗き込んでいった。普通の話はいいね。口には出さずにニコニコしながら思った。こんなに嬉しそうな彼を見たのは初めてかもしれない。