沢渡日記

日々徒然

20180209

昨日の夕方、喫茶店に行った。お客さんはぱらりぱらり。ホットチョコレートを頼むと、店主がきなこねじりと一緒に出してくれた。お客さんが全員引けて、食器の片付けをする彼女から、今日は仕事早く終わったの?と聞かれた。いま病院で再検査の結果を聞いてきたんだけど、何でもなかったのーと答えると、よかったねー!よかったー!と何度もいわれて、しみじみホッとした。最近、身近で亡くなった人いるからさ…彼女がボソッと呟いて、話を聞いていたので少し黙った。その人は婦人科系のガンで、延命を断ったそうだ。直後、彼女は泣いて泣いて大変だった。仕方ないことだよね、仕方ない、と何度もいいながら。再検査から結果待ちの十日間、もし何か見つかったら…という思いが頭の片隅から離れなかった。テレビからは有賀さつきのニュースやワクチン接種の賛否両論などが流れてきてうわぁーとなったりもした。そうなったらもう受け入れるしかないし、仕事だけは迷惑をかけないように整えて、延命はしなくていいかもな…生き物としての寿命の全うする意味では、その方が自然では…繰り返しそう思った。でも、それは身勝手な振る舞いなのかもしれなかった。まずは今のところ何もなかったことに感謝して、周りの人達をより一層大事にしていくわ、と思った。大掛かりなことをするわけじゃなくて、気持ちの問題。それから二人で猫の画像を見て可愛いねーといい合った。彼女はエキゾチックショートヘアが好きらしい。ちょっとぶちゃいくで困った顔の。私はロシアンブルーみたいな高貴な美人猫が好み。でも日本猫もいいよねー。もし猫を飼うならまずは引っ越しだな。私は前かがみになってテーブルに右の頰を乗せた。あー寛いだ、休みの日みたい。グニャグニャになっちゃうー、というと、好きなだけグニャグニャして、と彼女は笑った。