沢渡日記

日々徒然

20180307

昨日の夜、温泉に行った。また残業になり、フラフラで仕事を上がった。外は冷え込んでいて、なにか贅沢なことがしたかった。非日常。受付で浴衣を受け取ってロッカーで着替えた。赤い帯。入念にシャンプーをして、トリートメントをつけて丁寧にコーミングした。露天風呂は真っ白な湯気が立ちこめていた。ふわりと檜の香りがした。お湯は柔らかく、しっとりと肌にまとわりついた。気持ちいい…ほとんど昂然となった。いくらでも浸かっていられそうだ。お湯の中で体を伸ばして仰向けになり、真四角に切り取られた空を見上げた。湯気の向こうに漆黒の夜が見え隠れした。星は見えなかった。さっき、恋人とすれ違った。自分が仕事をようやく終えたと思ったら相手が仕事になってしまった。今日は会えないかもしれない。温泉から出たらすっぴんだし、明日も早いから終電に乗らなくてならない。睡眠時間は削れない。山のように仕事が待ち受けている…。月が欠け始めています。昨日、ヨガのレッスンの中で先生がいった。ここから新月まではデトックスの時期です。ダイエットにも向いていますよ。朔。この字が好きだ。新月という言葉を聞くと必ず頭に浮かぶ。地球から見て太陽と月が同じ方向になる時間。座標軸ゼロの場所…。たっぷり一時間半、お風呂で寛いだ。ロッカールームで浴衣を羽織って帯を締めた。少し痩せたかもしれない。ドライヤーで髪を乾かしながらぼんやりした。コーミングをした髪はいつになくしっとりしていて、トリートメントが効いているのを感じた。立ったまま冷たい水を一杯飲んで、恋人に連絡した。今お風呂上がったよ。