20180311

昨日の午後、女友達と喫茶店に行った。初めて来る店だった。大きな文机のようなテーブルに向かい合って座り、コーヒーを飲んだ。彼女はキャロットケーキも頼んだ。完璧に美味しいケーキだった。本棚にあったケトルの北の国から特集を二人で読んでいた。登場人物のそれぞれの恋愛が時系列で書かれており、濃密だった。不倫、不倫。局地的に流行っているのか?と思うほど。女友達が、あのドラマ、富良野の風景がなかったらとても見てられないよね…と呟いた。確かにそうかもしれない。北の国から、どうしようもない大人たち。副題を勝手につけて遊んだ。しょうがないよ恋だから、と開き直るのは、結局娯楽を優先しているのだ。昔の自分を振り返ってつくづくそう思った。全然しょうがなくない。多分相手がというよりは恋が好きだっただけで、だから色んなケースを体感してみたかった。村上春樹じゃないけど、やれやれという感じだ。そういうのはもういい。今は相手を大事に慈しみたいとは思うけれど、根こそぎ奪いたいとは思わない。ふと、今自分は逆のことをしているのかもしれないと気づいた。彼を大事にしたいのがまず先にあって、それを一番実現しやすい恋人というポジションにいる…。女友達と喫茶店を出て一駅分歩き、駅前のビルに入った。雑貨屋で真鍮の華奢なフォークを買った。マークスアンドウェブで竹のブラシも。彼女は食材のアンテナショップでレモングラスハーブティーを買っていた。本屋でまたね、と手を振って別れた。私は来年度の手帳の色をしばらく迷って、沖縄の海の色を選んだ。