沢渡日記

日々徒然

20180314

昨日の夜、ワインを飲んだら次の日の仕事に触りがあるなぁ…と思っていたら本当にワインを飲む機会が消えた。仕事でキャパ超えして精度を下げないために、毎日綿密な計画を立てて実行し、隙間の時間でしらみつぶしに仕込みをした。なんとなく流れで仕事をできる日は一日もなかった。平日は胃腸の管理と休息の確保を厳密に行い、睡眠時間を逆算した。明日も体力任せで乗り切ればいいし今日は好き勝手やればいい、とは全然思えなくて、それが一ヶ月以上続いていた。まったく自由な気持ちになれなかった。いつも同じ登場人物、同じ会話。にこやかな挨拶、感じのいい声色、笑顔。塵のようなストレスが堆積していくのを感じていた。もともとスケジュール通りに動くのは苦手なのだ…。家に着いてテレビをつけると、吉岡里帆が出ているドラマが流れて来た。屈折した心を抱えた人たちの恋愛模様だった。このドラマのテーマは依存なのかな、と思った。自分の心の古傷ごと相手に背負わせようとしたり、全然好きじゃない人の恋心を利用したり、傷つけられた人が社会的制裁レベルでやり返したり、地獄絵図だった。桐谷健太だけが整然としていた。慈しむような優しい目をしていて、神様みたいだと思った。私はこの人みたいに在りたいはずなのに、最近は全然ダメだなと思った。まったく余裕がないし疲れすぎていて、自分が大事にされたいばかりだ。ふと、さっき恋人は甘やかされたかったのかもしれないと気づいた。いつもなら静かに振る舞いを見ていたらわかるのに、感知のスイッチを無意識に切っていた。キャパ超え、と思った。気力という気力を仕事で使い果たして一滴も残っていなかった。あんまり優しくできなかったなぁ…。WBSに切り替えて立ったまま豆乳を飲んだ。