沢渡日記

日々徒然

20180328

昨日、奇跡的に定時で退勤した。持っていた仕事を全部片付けて、明日一気に仕事が来るという状態だった。外に出ると空は甘い色をした夕暮れで、あまりの解放感に何をしたらいいか分からなくなった。まずはセブンカフェでコーヒーを買った。信号を渡るとビルの谷間に緑が配されたスペースがあり、ベンチに座って飲んだ。春の風が頰を撫でていった。恋人に予定を聞くと、この後打ち合わせと宴席が入っているようだった。なかなかタイミングが合わないものだ。肌寒くなったので、ヨガに行った。いつもと同じだと思った。たっぷり汗をかいてリラックスして、お風呂にゆっくり浸かった。今日は頭の芯が疲れていない。明日から金曜まで戦地に赴くようなものだから、ちょうどいい中休憩だ。ジェラードが食べたいな…と思ったけれどやめて、早く家に帰った。昆布出汁をひいて野菜をたっぷりと豆腐と豚肉でしゃぶしゃぶにした。馬路村のポン酢をつけて食べた。炭酸水にレモン果汁を入れて飲んだ。それから録画の相棒を流して観た。記者の風間をエスカレーターへ突き落とした犯人は青木で、特命係に異動になるというオチだった。呆然とした。この最終回、何だったの…。壮大な映画のようなストーリーを期待していたせいか、ガックリとうな垂れた。その後、録画しておいた相棒の映画を観た。レギュラー陣の中では大河内監察官が一番好きなタイプだ。クールでシニカル、ラムネガリガリ。最高。随分前に大河内監察官が主人公の回があって、とても好きだった。ピルイーターというタイトルだった。彼の部下の男性が女性と無理心中した形で発見された。それは彼の最愛の人だったのだ。男を愛するのはよくないことでしょうか?棺の前で遺体を見下ろしながら大河内監察官が呟いた。特命係の二人は何もいわなかった。静かで哀しかった。もちろん誰を愛したっていいに決まっていると思った。ふと、以前そういう男の人に恋をしたことがあるのを思い出した。私は男である彼以上に人としての彼が好きだったから、自分の恋を埋葬して友達になった。今ではそんなことも忘れてしまいそうなくらい仲がいい。いろんな形の愛があるよ。眠くなってきたのでテレビを消して早めにベッドに入った。たくさん時間があったのに、特別なことは何もしなかったなと思った。