20180417

昨日の夜、サクッと定時退社してカレーを食べに行った。濃いブラウンのルーにさらりと生クリームがかがっていた。スプーンを入れて口に運ぶと、本格的な欧風カレーだった。トロリと濃厚で、辛味と甘味が渾然一体となって舌を包んだ。美味しい…。ルーばかり掬ってご飯が残らないように気をつけながら、最後のひと匙まで味わって食べた。やっぱりカレーは誰かが丁寧に作ってくれたものがいい…。食後にコーヒーを飲んでふうっと一息ついた。ごちそうさまでした。それから、カウンターで女三人のおしゃべりが始まった。この前観た哲学の番組の、リセットのAと継続のB、どっちを押す?という話になった。えー絶対A、とショートカットの子がいった。別に積み上げてきたものもないし、今の仕事は成り行きでしてるだけだし。…ちゃんっぽいよねー。私ともう一人の子が笑っていい合った。えー二人はBなの?どうして?屈託なく質問する彼女は、小さな子供みたいで可愛かった。確かにAもいいよね…私は呟いた。今日は久しぶりにひどいテンションで、何一つがんばりたくない気持ちだった。喘息で息苦しいし、気温は低いし、人の声が頭に響いた。全部がどうでもよかった。最低限周りに親切にして、最低限真面目に仕事をした。やりたいこともないし、自分にも興味がない。希望も絶望もない。まったくの無だった。私の感受性は死んでしまったのかもしれないと思った。Aボタンに手をかければ、これまでの記憶は全部消える。明日の朝、瑞々しい気持ちで幸せを甘くかみしめられる…。二人が猫の動画を見てキャッキャし始めたので、ハッとして私も参加した。ショートカットの子の飼い猫が、水道の蛇口から水を飲んでいた。動く水が面白いようで、流れ出てくる透明な水をじっと見つめてから、舌を出してチョロチョロと水を飲んだ。満足すると、手を出して水をサッと触っては引っ込めていた。好奇心、と思った。全然見飽きなくて、何度も再生してもらった。可愛いねー。皆でいい合っていたら少し気持ちが柔らかくなった。猫、いいですよ。癒されます。そういわれて、生き物がそばにいるのはいいなと思った。きっと優しい気持ちになれるだろう。咳が出てきたので店を出た。風が冷たかった。二十分くらい歩けばヨガスタジオに着くかな…と思ったけれど、やーめた、と駅に向かって角を曲がった。自分に甘くていいのだ、今日は。