沢渡日記

日々徒然

20180418

昨日、定時退社してセブンカフェのコーヒーを買った。日暮れまで少し時間があった。オープンテラスの椅子に座り、行き交う人々をボーっと眺めた。男の人も女の人も、ベージュのトレンチコートを羽織るか小脇に抱えていた。まるで疫病のように。隣のテーブルでは英会話の個人レッスンをしていた。先生はネイティブの白人男性で、鮮やかな緑色のTシャツを着ていた。英語圏の人達は世界中に仕事があっていいなぁと思った。四月に入って、自分の仕事は嘘のように落ち着いた。暇だから何か新しく始めればいいのかもしれない。iPhoneSNSを開けるとイベントの告知が次々と流れて来た。自分で何かを興している人は偉いなぁと思った。私はというと、無為だ。コーヒーを飲み切ってヨガスタジオへ向かった。太陽礼拝から戦士のポーズへアーサナが流れていき、立ちポーズの連続にも意外とついていけた。落ちてしまった筋肉が少し戻ってきたのかもしれない。帰り道、コンビニに寄って冷凍の醤油ラーメンを買った。家に着いて、キッチンでたっぷり肉野菜炒めを作り、ラーメンに乗せて食べた。ヨガと長風呂のセットはカロリー消費が激しい。女友達からLINEが来て、アプリを開けると猫の画像が沢山送られてきていた。シンクに立って食器を洗った。鍋についたスープの脂がなかなか取れず、スポンジでこすりながら前の恋人を思い出した。この時間ならまだ仕事をしているだろう。そういえば我々は別れたんだったな、と思った。蛇口からの水音をぼんやり聞いた。自分がどこにいるかわからなくなった。寝支度を済ませてからドラマ、シグナルの録画を観た。面会室に入ってきた長谷川京子はすっぴんで、色のない唇が歪むように笑みを作った。ゾクッとするほど妖艶だった。