20180421

昨日の夜、女友達から恋の話を聞いた。店の中には静かなピアノジャズが流れていた。私はチョコレートのビスケットを半分かじってコーヒーを飲んだ。それは袋小路のような話だった。理想と感情がもつれた糸のように絡み合い、出口を塞いでいた。ふと、絲山秋子の小説を思い出した。あれは袋小路の男だったか。今はどうしたらいいかわからないけど…ちゃんと考えて答えを出すよ。彼女はそういってお茶に口をつけた。うん…。私は頷いた。人は、今一緒にいたい人といられなくなるまで一緒にいるしかないのだ。そう思っていた。アドバイスに意味なんてあるのだろうか。私はゆっくり言葉を選んだ。人が持つ要素って色々だからさ…一つに答えを絞るのは難しいよね。でも、自分が一番大事にしていることを基準にするしかないと思うよ。彼女は顔を上げて、ぼんやりと私の目を見た。私は小さくニッコリした。コーヒーに口をつけると少し冷めていて、さっきより酸味を感じた。椅子の背からブランケットを外して膝にかけた。今でもね…前の恋人に甘えたいと思ってるよ。でも仕方なかった、大事にしているものが違ったから。私は言葉を切って視線をカウンターに落とした。こうやって諦めていくんだなと思った。何度も口に出して、それを耳で聞いて。ちゃんと決めるよ。彼女はもう一度そういった。労わるような響きがあった。それからいつもの他愛のない話に戻った。濃度変換。この前ペットショップで見たブッサイクなマンチカンの男の子が忘れられない…と私はいった。私も週一でペットショップ通ってるー!彼女がいって、最近抱っこして離せなくなったフワフワの子犬の話を始めた。