20180430

昨日の夜、バーでお酒を飲んだ後、カフェに行った。カウンターの端の席に座ると、ガヤガヤと四人連れの男女が入って来た。その中の二人が私の美容師さんと、たまに行くお店のバーテンさんだった。えっ?と驚くと、時々皆で美味しいもの食べに行ったりお酒飲んだりするんだよ、と隣に座ったバーテンさんがいった。すごい偶然もあるものだなと思った。彼ら二人はそれぞれ付き合いが長く、家族に会ったような気持ちになる。喘息が治ってきたから来月に行きますね、と美容師さんに声をかけて、私はまた一人の時間に戻った。さっき、バーで知り合いの女の子に会った。この前の…と話しかけられて、すぐに思い出せず慌てたけれど、そのあと和やかに話をした。彼女が帰ってから店主と映画の話をした。君の名前で僕を呼んで、というタイトルは何度聞いてもアヤフヤだなと思った。私なら私の名前で私を呼ばれたい。この前、店主に誰か紹介してほしいと話したことを少し後悔していた。全然関係ない話だけをしてバーを出た。そういうのはタイミングで、必要な人には会うようになっているのだ。コーヒーに口をつけると、浅煎りを頼んだ割には焙煎が強いなと感じた。お店の棚に積まれていた村上さんのところを開いた。落ち込んだ時に救われたものは?という質問に、時間が一番大きいですね、と春樹氏は答えていた。わかる…と思った。本当はまだ全然ダメなのだ。私は可能性に会いたいだけで、人には会いたくなかった。誰かに会う度に大きな水瓶に虚無をポチャン、ポチャンとためていくようで、ひどく気が塞いだ。水瓶から水が溢れ出したらようやく次のフェーズに移れるのか。ふいに大橋純子の曲が流れてきて顔を上げた。タイトルはわからなかった。本をまためくった。どうやったら自分の文体が作れるのでしょうか、という質問だった。はじめは模倣をしてみるといいですよ、と春樹氏は答えていた。美容師さんの笑い声が聞こえてきた。そういえば彼とはさっきのバーでも偶然会ったことがあるな、と思い出した。