20180505

昨日の午後、女友達と会った。白の女らしいブラウスにコバルトブルーのロングスカート。偶然私と似ていたので、面白いねといいながら二人で写真を撮った。双子みたいだ。彼女の大きな車に乗ってカフェに行った。白を基調とした細長い店だ。二人掛けの小さな席に向かい合って座った。私は本棚やキッチンの見える方。本棚にはアンドプレミアムやブルータスなど、ひっそりと静かなカフェに似合う雑誌が並んでいた。ここにはザワザワする本がなくて安心する。例えば闇金ウシジマくんとか、つげ義春ねじ式とか。あの不穏な黒い煙に取り巻かれる感じ…今の自分には全くそぐわなかった。面白いと感じていた時期もあったけれと。彼女はメニューに目を落として、苺のチーズケーキにしようかなといった。茶色いサラサラのショートカット。耳たぶには何もついていなかった。華奢なピアスが似合うだろうなと思った。ねぇコーヒーゼリーの時っていつも何飲む?と彼女に尋ねた。難しいね。紅茶かなぁ。オーダーを済ませて、私は自分の耳からノンホールピアスを外して彼女に渡した。つけてみなよ。うまくできない…彼女が手間取っているのを見て、手を伸ばしてつけてあげた。髪を耳にかけるとピアスがのぞいて女らしくなった。今日いつもよりキレイじゃない?と私がいうと、最近、家の掃除が趣味だからかも…と彼女は答えた。確かにそういうことは影響するな、と思った。それから二人で色んな話をした。本格的に仕事を始めた彼女は、職場関係も含めて充実しているようだった。めずらしく旦那さんや子供たちの話は出ず、ひょっとして恋でも?と思った。…ちゃんは変わらないねーといわれて、少しやせたよと答えた。泣いてばかりいるとはさすがにいわなかった。代わりに、さっきまで弟の夫ってドラマ観てて号泣したよ、といった。最愛のパートナーを亡くしたカナダ人のマイクが、日本に住むパートナーの双子の兄、弥一と娘のカナに会いに来るというストーリーだ。ずっとTシャツで涙抑えてた。一話目からこれじゃ先が思いやられる…と私は笑った。あ、ゲイカップルってお互いが旦那さんみたいよ、というと、彼女は、知らなかった!と驚いた。でもそうだよね。もしうちの子が男の子を恋人として連れてきたら…三人目の息子ができたって喜んであげないとなぁ、と彼女は呟いてニコニコした。いつのまにかコーヒーゼリーに添えられたアイスが溶けかかっていた。あー、と思いながらスプーンで掬って食べた。いつも二人でいるとおしゃべりに夢中で時間を忘れてしまうのだ。ケーキ少し食べない?彼女が勧めてくれた。ニッコリ頷いてフォークを受け取った。