20180507

昨日の夜、雨が降っていた。買い出しに行こうと傘をさして歩き出すと、ひどくお腹が空いていることに気づいた。そういえば朝ごはんを食べたきりで、夕方にお菓子と蒟蒻ゼリーをつまんだだけだった。少し足を伸ばして大通り沿いのファミレスへ行った。今日は自分で料理をしたくなかった。店は混んでいた。窓際の二人掛けの席に通され、ハンバーグとチキンソテーのセットを頼んだ。私はぼんやりと辺りを見回した。隣には女子高生の二人連れがジュースを飲んでいた。向かいにはおばあちゃんグループが食後のパフェを食べていた。周りの喋り声が程よく混ざって耳心地のいい雑音となっていた。…さんは程よい、男友達にいわれたことを思い出した。それは確か距離感の話だった。嬉しいような物足りないような気分になった。ハンバーグとチキンソテーは定石通りの美味しさだった。ライスは小盛りでちょうどよかった。長いお休みも終わるし、そろそろ食生活を元に戻さなくてはならない。付け合わせのグリンピースを掬い損ねてぽろりと床に落とした。紙ナプキンで拾うと膝の筋がピキッと鳴った。最近外食が多かったせいか体の筋が硬くなっている。食事を終えて、ドリンクバーを頼むか迷ってやめた。冷たいお水を飲みながら窓の外を眺めた。もう、一人で食事をするのも一人で旅をするのもイヤだなと思った。同じ人と繰り返しご飯を食べたい。当たり前のように一緒に飛行機に乗りたい。それはそんなに贅沢な望みだろうか。望んでいるものは既に手に入れている、ずっとそう思ってきた。コンディションは一つの事柄では成り立っておらず、総体のバランスが崩れると人は何らかの修正を試みる。意識的に、または無意識に。店を出ると雨は上がっていた。折り畳み傘を畳んでリュックにしまい、スーパーまでの道を歩いた。肌寒いな…。上着のジッパーを引き上げて、ニットキャップを目深に被り直した。