沢渡日記

日々徒然

20180813

昨日の午後、友達と駅で待ち合わせた。村上春樹が愛したといわれるカレー屋へ行った。メニューを眺めて、バターチキンカレーと野菜カレーのあいがけを頼んだ。店の中はスーッと冷房が効いていた。彼女と会うのは三度目で、約束したのは初めてだった。どんな人なのだろうと思いながら話した。友達の友達なので、共通の知り合いが多く話題には困らなかった。食後、カフェをハシゴした。一軒目では生ビールを飲んだ。ハイネケンを頼むとバドワイザーならあるといわれた。バドワイザーの生は初めてかもしれない。二軒目は以前から行ってみたかったカフェで、ビターブレンドコーヒーを飲んだ。小倉トーストが気になったけれど、お腹がいっぱいだったのでイチジクのパウンドケーキにした。どっしりした美味しいケーキだった。隣に座った彼女はエルダーフラワーの浮かんだコーヒーゼリーを食べていた。隙間を埋めるように自分の話をする彼女からは気遣いと少しの緊張を感じた。慣れない相手との沈黙は落ち着かないのかもしれない。私もぽつぽつと自分のエピソードを話した。内蔵の一部を小さくカットして差し出すみたいに。アウトラインを話す方が親切なのかもしれない。でも、隣にいる気配と内臓の一部だけでだいたい理解してもらえるような気がした。これから休憩に入りますので…店主が彼女の元に挨拶に来てくれた。知り合いのようだ。やわらかい話し声、人見知り特有の視線の送り方。とってもいい方なんです。背中を見送って彼女がいった。わかる気がします。私はニッコリした。