沢渡日記

日々徒然

20180814

昨日の夕方、本屋で友達と待ち合わせた。会うのは久しぶりだった。外に出ると小雨が降っていて、私は紺色の折りたたみ傘を差した。彼は小ぶりのビニール傘を差しながら、入れてあげれなくてごめん、といった。相変わらずジェントルだ。屋台横丁に案内されて、色々迷ってから串揚げ屋に入った。はんぺんチーズが食べたいと私がいうと、串盛りに入れてもらおうと彼はニコニコした。生ビールで乾杯した。茄子、ゴーヤ海老詰、ししとう、ソーセージ、ウズラ、レンコン肉詰め…揚げたての串をどんどん食べた。彼が頼んだ紅ショウガ酎ハイを少しもらった。意外なくらい爽やかで美味しかった。私たちは特殊な出会い方をしていて、それからずっと彼にとって私は興味深い観察対象のようだ。最近の私の恋の話を聞きながら、本当にプラトニックが好きだよねぇ〜と彼は面白そうにいった。それから彼の恋の話を聞いた。大人というのは行きつ戻りつするものなのだと思った。そうやってゆらぎ自体を楽しむ。屋台を出て、夜の街を歩いた。雨は上がって夕方より涼しくなっていた。これからエロいバーに連れて行こうと思うけどいいかな?と彼に聞かれた。エロい?私は笑って聞き返した。一丁先のビルの最上階にその店はあった。仄暗い入り口を抜けると、大きな窓の向こうに夜景が見えた。ロマンティックだなと思った。ゆったりしたソファーに座ってカリラのロックを飲んだ。ガラスのテーブルの下にグラスの影がひっそりと落ちていた。チョコレート頼んでもいい?と私が聞くと、もちろん、と彼はニッコリして店員を呼んだ。