沢渡日記

日々徒然

20180816

今朝、いつもと違う公園へ行った。母の散歩は月水金の三日間で、木曜は普段はお休みだ。昨日の夜、ドラマ、絶対零度の録画を観ながら、明日の朝、散歩しない?と母を誘った。開園時間を調べて、少し早起きしなくちゃねぇと二人で話した。公園は広かった。遊歩道はぐるっと一周すると千二百メートルとあった。歩き出すと二人ともすぐに汗ばんだ。向こうに林道があるよ。腰まである草をかき分けるようにして小道に入ってみた。空を見上げると、高い木立にぐるりと囲まれた。聴こえるのは葉擦れの音だけ。森の中にいるようだった。遊歩道に戻ってバーベキューコーナーを抜けると、フリスビーの練習をしているゴールデンレトリバーを見かけた。まだ練習を始めたばかりのようで、落ちたフリスビーを咥えて飼い主の元へ戻ってくる。私と母が並んで眺めながら可愛いーと騒いでいると、こちらまで向かって来て咥えたフリスビーを見せてくれるようになった。見て、とくりっとした目がいっていた。可愛いすぎる…。キリないね、行こっか…。再び歩き出すと、広い芝生に朝ごはんを探している野鳥が見えた。虫を食べてるのかな…母がザクザクザクと近づくと、あっという間に羽ばたいて行ってしまった。もっとそーっとだよ。私は忍び足でそろそろと残っていた野鳥の跡をつけた。尾っぽを振りながらしばらく虫を探していた鳥は、ん?と私の気配に気づき、やはりパタパタと飛んでいった。 鳥も可愛いねー。たまに庭に雀が来るんだよ。冬の雀は可愛い。コースに戻って歩きながらお喋りしていると、もうゴールだ。何歩歩いた?母が万歩計を確認する。三千二百。まだまだだね、もう一周する?うん。今度は大回りのコースを選んだ。母はペットボトルの麦茶を飲んでタオルで汗を拭いた。麦茶はさっき作り置きの瓶から詰め替えて渡したものだ。なんでもない平和な朝に家族とのんびり散歩する。私はそういうことをしに来たんだなと思った。