沢渡日記

日々徒然

20180821

昨日の夜、友達と駅で待ち合わせて焼き鳥屋に行った。秋色の服を着た彼女はこの前会った時より少し痩せていた。カウンターの端の席に着き、梅酒のロックと烏龍茶で乾杯した。手羽先頼んでいい?私が聞くと彼女は頷いた。以前より鶏皮を好んで食べるようになった気がしていた。ささみわさびを食べていると、昨日彼氏とケンカしてさ…と彼女が話し始めた。事情を最後まで聞いて、ないわ…と思った。気心が知れた関係でも思いやりに欠けている。でも最近仕事で疲れてるみたいだし…と彼氏を庇おうとする彼女を遮るように私はひとしきり怒った。今の自分の役目はこうすることのような気がした。今はさ…ひどいこといわれたことを受け止めて、ただ悲しめばいいんじゃないかな…と私はいった。彼女はしばらく黙って、別れるかも、と呟いた。二人で手羽先を齧った。ジューシーで美味しかった。豚肉のマスタードと焼きと、うずらも食べようか?私が尋ねると彼女は少し泣いていた。もう一杯なんか飲もうかな。そういってメニューを広げた。烏龍茶ください。あ、私も。それからふたりで庭先の紫陽花を眺めた。緑色の紫陽花もいいねと話した。