20180830

昨日の夜、友達とカレーを食べに行った。彼女は小柄で整った可愛い顔立ちをしている。そして低くクールな声で静かに話すから、コントラストがいい…と会うたびに思う。ベレーを被り、メンズのストライプシャツをさりげなく着こなしていた。さっきまでカフェで本を読んでいたという彼女は、上田岳大の私の恋人、読みました?と私に尋ねた。読んでない、と答えるとあらすじを教えてくれた。クロマニヨン人の時代から輪廻転生を繰り返し、三度目の現世で最愛の人にようやく出会う、というストーリーだった。ロマンティックだ。ふと、いつかの占いでいわれたことを思い出した。もう自分は十分がんばったな…と思った時に、感無量の人が現れます。食後、ぶらぶらと歩いてバーへ行った。壁には油彩画や水彩画が所狭しと掛けられていて、隅のコーナーには華奢なアクセサリーが並べてあった。涙の形をしたグレーオニキスのピアスを買った。カウンターに座ってビールを飲みながら音楽を聴いた。店主には変わらず独特の美しさがあった。野生の馬に似ているかもしれない。知性と野生のバランスの上に成り立つ優雅さ。カウンターの向こうには大きな窓があり、影絵のように木々の葉が揺れていた。友達と店主が音楽の話をしていた。私は相槌を打ったりニコニコしたり、でも大半はぼんやりしていた。近しい人が低く会話する声を音楽のように聴くのはいい。