沢渡日記

日々徒然

20180929

昨日の夜、バーで僧侶のような人と待ち合わせた。旅のお土産に異国のハーブティーをいただいた。フワリと乾いた薬草の香り。赤ワインとビールで乾杯して、彼女の旅の話を聞いた。  博物館で、ストリートで、彼女は様々な人種の人々に声をかけられたらしい。今までの旅ではそういうことは少なかったんだけど、相手は喜びを共有できる前提で私に来てくれるというか…。ぽつりぽつりと言葉を選びながら彼女は話した。多分…今の自分と同じ位置にいる人ばかりだったと思う。そう彼女がいって、わかりますよ、と私は頷いた。ヨガスタジオで彼女から送られてきた古い教会の写真を見たとき、私も同じことを考えた。位置とは人が持つエネルギーの揺れのようなもの。もう少し飲みましょうか。彼女は店主に赤ワインをもう一杯頼み、私は烏龍茶を頼んだ。店の中にはトレイシー・ソーンが流れていた。それから二人で時間と空間の概念について話した。祈りをベースに生きている人には自分が普段考えていることが伝わりやすい。久しぶりに息を吹き返すような気持ちになった。私たちの信仰はアニミズムなのかしらね…あまり考えたことがなかったけど、しいて言えばそうなんでしょうね…。二人で深夜になるまでぼそぼそと話し込んでいた。