沢渡日記

日々徒然

20181007

昨日の夜、夕ご飯はマドレーヌと豆乳にした。夕方、長崎ちゃんぽんを作って食べたのでまあ良しと思った。薬を一通り飲んでシャワーを浴び、足の爪にペディキュアを塗った。ダークレッド。こっくりと深い秋色だ。なかなか乾かなくて裸足のままじっと待った。Apple Musicに冨田ラボの新譜があったので聴いてみた。パスワードという曲が好きだった。日差しに飲み込まれて合言葉を見つけてしまったら…長岡亮介のファルセットボイスが心地いい。昨日の明け方、真っ暗なフロアの隅で恋人だった人と少し話した。私は別れてからずっと考えていたことを彼に伝えた。彼は驚いたように私の目を見つめて、ありがとう、と言った。そして私をぎゅっと抱きしめた。私は彼の背中にすんなりと腕を回しながら、この人の身体の形を腕が憶えていると思った。ありがとう…彼がもう一度呟くのを体温越しに聴いた。音楽を止めて、朝ドラの録画を流してぼんやりと見た。四十年待ったからね、と律くんは言って笑った。鈴愛ちゃんのことだ。すごいなと改めて思った。天井を見上げて、私の片割れのことを考えた。恋なら誰とでもできる。でも片割れはこの世でたった一人しかいない。私は彼を失うわけにはいかなかった。そういうことなのだろう。