沢渡日記

日々徒然

20181008

昨日、午後からイベントがいくつかあって、色んな人に会う予定があった。いつもよりカジュアルなオシャレをして、出掛ける前に買い出しへ行った。家に戻って冷蔵庫に食材を詰めると急に疲れてしまい、そのまま部屋着に着替えてキッチンで紅茶を淹れた。パン屋で買ったフレンチトーストサンドイッチは卵とハム。ミニトマトを添えてお昼ご飯にした。雨は上がったけれど空にはどんより雲がかかっていた。食後にトースターで温めたポテトパイを食べて、残った紅茶を片手に文庫本を読み始めた。西加奈子の白いしるし。読むのは三度目なのでストーリーは大体憶えていた。主人公の女の人が恋をするマジマ君という画家がめちゃくちゃいい。外から見ると闇の風情を持つおそろしくピュアな人なのだけれど、彼自体が闇そのものなので本人には全く自覚がない。こういう人は好きになったら最後。こわいねーと思いながら読み進めた。友達からiPhoneにメッセージが届き、本を置いて開いた。自己中かつ繊細な人って、繊細だから自己中になるのか?と問いだった。彼女は二つの関係性を考えていたら迷宮入りしたらしい。しばらく考えてみたけれど、わからなかった。繊細イコール自己中とも思わないけど…。そういえば、過去の恋人に繊細で自己中じゃない人がいた。誰にでも深く優しく、泉のように愛をたたえた人だった。もうすぐ彼の誕生日だ、と思い出した。