沢渡日記

日々徒然

20181104

昨日の夜、スタバで音楽を作っていた。チェロとピアノの、ジャンルはよくわからない。ハウスとテクノの中間。少し叙情的になりすぎたかもしれない。いつの間にか三時間経過していて、閉店の時間になった。お腹がすいたので少し歩いて食事に行った。店の扉を開けると、カウンターで知り合いの男性が焼酎を飲んでいた。たまに遊び場で会う人。名前しか知らない。もう一人の知り合いは顔見知り程度で、名前も知らなかった。立ったままビールを飲んでいた。この前お会いしましたよね?その人に声をかけられて、夏のイベントで、と私は答えた。焼酎の彼に断って隣に座ると、三人でなんとなくおしゃべりする流れになった。イベントの話や音楽の話。食事をしながら私も焼酎を飲み始めた。ビールの彼は、今自分が住んでいる部屋の話をした。静かで暮らしやすい環境のようだった。たまに夜更かしした翌日に夕方まで寝ちゃうことがあって、起きた時に夕暮れの空を見るとね、あぁ…って切なくなるんです。夕方の、ほんの短い時間。あの感覚!わかります?焼酎の彼と私は、えーわかんない、と笑った。でも、今の話はとてもいいなと思った。この人と初めて話した春先の夜、音楽の話をした。私はカウンターに生けられた桜の枝に触った。なんとなく、すぐに知り合いたくないと思った。それからは時折顔を合わせても、さらりと挨拶をする程度だった。焼酎で少し酔って、帰ることにした。会計を済ませて、三人で少し立ち話をした。じゃあ、と辞そうとすると、お名前は?ビールの彼が私に聞いた。…です。にこやかに名乗りながら、あ、いま出会っている、と思った。然るべき時間をかけて、ゆっくりと蕾が開くように。私は彼を見上げて聞いた。あなたは?