沢渡日記

日々徒然

20181202

昨日の午後、カフェでホセ・ジェイムズの新譜をかけてもらった。素晴らしい音質のスピーカーで、自宅で聴くのとは全然違った。二杯目はマイルドブレンドを頼んだ。細く美しいシェイプのコーヒーカップ。ゆっくりコーヒーを飲みながら音楽をじっと聴いていた。仄暗く、花びらがゆっくり開くようなやわらかい声。ふいに涙がパタパタと落ちてきて、これじゃ泣き女だと思った。ごめんなさい。優しくしたい人にもう優しくしないと決めて、声をかけるのも笑いかけるのもやめた。それはひどく悲しいことだった。自分が優しくされないよりもずっと。でも、その気持ちはこれから私を望む人へ全部注ぎたい。まだその相手には会えていないけれど。