沢渡日記

日々徒然

20181210

昨日の夕方、カフェに行った。カウンターでグリルチキンサンドイッチと白いスープを頼んだ。日曜はパニーニは置いていないらしい。窓の外のイルミネーションを眺めた。綺麗だ。冬はイルミネーションでぎりぎり憂鬱な気持ちが掬い上げられると思う。さっき、スタイリッシュな厨房が見える円卓に座った。店員が立ち働いている姿を見るのは好きだ。サンドイッチを一口食べると壮年の団体客がぞろぞろ入ってきた。ご婦人たちは大騒ぎしながら席も取らず店のカウンターへ向かっていき、連れの男性陣が私の隣からずらっと並ぶ形で席を取った。よかったらここもどうぞ!と私はにこやかに声をかけて席を立った。クレヨンで塗りつぶしたようなダミ声の中で寛げるわけがない。そんな時は一目散に逃げる。窓の外の街路樹には青と白のイルミネーションがきらめいていた。この色の組み合わせが一番好きだ。温度のない冬の色。昨日の夜、いつもは髪を下ろしている人が珍しく一つにくくっていてハッとした。見とれる…と思いながら隣で踊った。髪切ったの?と聞くと、ちょっとだけね、と彼は答えた。それからは彼の知り合いを紹介されたり、ラウンジで乾杯して少し話したり、その程度だった。人混みにさらりと紛れながら。素敵な人とはなんとなくそばにいたりいなかったり自然なのがいい。グリルチキンサンドイッチにはマスタードサワークリームを和えたものが挟んであった。白いスープはさらっとしたシチューのような味。今日はコーヒーを飲みたくならない日だ。