沢渡日記

日々徒然

20181219

昨日の夜、餃子屋で待ち合わせた。ヱビスのスタウトを飲みながら待っていると、友達は両手いっぱいに荷物を抱えて来た。ダウンも買ったけど持ち切れないから自宅まで送ってもらった、市内なのに。彼女は笑った。焼き餃子と水餃子、搾菜を頼んで乾杯した。今年はあまり一緒に遊ばなかったね。彼女に言われて、私何してたんだろう?少し考えて、クラブに行ってたか、と答えた。あとは…。八のつく年は恋愛の比重が高いことを少し思った。胡瓜の一本漬けと缶ビールでフェンス越しに花火を見上げた夜が脳裏に浮かんだ。追加で頼んだ油そばは懐かしい味がした。屋台で食べる何かのような。隣の団体客は忘年会のようで、ガヤガヤと社内の話をしていた。公務員だな…と想像がついた。向かいの彼女は超然と柚子サワーを飲んでいた。関心ががないのだ。いつも白くて薄い膜を纏っているような彼女を眺めながら、改めていいなと思った。可憐なお花みたいに可愛くて、ちゃんと個として立っている。お酒を飲むと皆声が大きくなるよね?と彼女はいった。気持ちが解けるからね。私は頷きながら答えた。騒ぎたくはならないけど色っぽい気持ちにはなるなぁ…と思っていた。でもそういう時はたいていプラトニックのまま過ごす。店主を呼んでもう一杯ずつ柚子サワーを頼んだ。来年はどうしたい?と彼女に聞かれて、そうね…自分のために過ごしたいかなぁ、とぼんやり答えた。具体的にはまだ思い浮かばない。