沢渡日記

日々徒然

20181224

昨日の夜、女友達と過ごした。スパークリングワインを飲みながら音楽を聴いて、ローストビーフやオリーブをつまんだ。共通の知り合いの話をしながら、同じ人でも印象が違うのが面白いと思っていた。それから私の評へと話が移った。…ちゃんはものすごくハッキリしてるよね、って彼と話してたんだよ。彼女がいった。普段それほど深い話をしない人なので意外だったけれど、そういえば彼は本質を見抜く人だったな…と思い出した。随分前、どこかのラウンジで彼と並んでお酒を飲んでいた。あの人はヤバイ人だと思う、と彼はいった。そうね、と私は答えた。それは当時の私の恋人のことだった。彼は私達の関係を知らなかったし、軽い世間話だった。でもその表現は的確で、後になって何度も思い出すことになった。ケーキ食べようか。コーヒーを淹れてお茶の時間にした。一番好きなのはケーキは何?と尋ねると、うーん、モンブランかなぁ…と彼女は答えた。その俯いた横顔を眺めながら、美人だと思った。女の甘さを極限まで抑えた、ほのかな色気。あなたはショーケースの中に入ってる綺麗な器みたいね。私かいうと、そうかなぁ?と彼女は照れたように笑った。ショートケーキは甘酸っぱくて美味しかった。生クリームをフォークで掬って舐めた。私…ちゃんのこと最初レズビアンかと思ってた。彼女がいった。私はコーヒーを一口飲んだ。当たらずとも遠からず、かもしれない。