沢渡日記

日々徒然

20180101

昨日の夜、午前零時に電車を降りた。2019年。坂道を降りてクラブに入った。ロッカーに荷物を預けてドリンクバーでレッドブルを買い、階段を降りてフロアへ足を踏み入れた。遠くでライブが始まっていた。人波を苦労してかき分けながらDJブースの前まで詰めた。辺りを占めるのは外国人ばかりだった。皆一様に激しく踊っていて、これはいい、と同じテンションで踊り始めた。そのうちラテン系の男子に声をかけられて、少し一緒に踊った。相手の広げた腕の中で背を向けてターンをすると彼は喜んだ。こういう時に社交ダンスの経験があってよかったと思う。相手も自分もちょっと楽しくなりたいだけだ。一段高いDJブースを見上げながら、この人の作る音が好きだと思っていた。イベントの演者のラインナップは新年らしく豪華だった。まだ聴いたことのないDJも沢山いた。五時間踊り続けるならペース配分をしなくてはならない。少し汗ばむまで踊り、DJが交代したタイミングでフロアの後ろに下がった。振り返るとバーカウンターもソファーも階段の踊り場も人がぎっしりで、色んな国の言葉が飛び交っていた。いいね、と思った。ここには誰も知り合いがいないし、私は完全に自由だ。この海のように広いフロアで袖振り合う人と笑顔を交わし、あとはひたすら踊ろう。新しい一年の最高の幕開けとして。