沢渡日記

日々徒然

20190221

昨日の夜、低い夜空にスーパームーンを見た。夜が始まったばかりの繁華街の道路は混んでいて、何度も信号で捕まった。ビルの谷間から大きな球体が浮かぶように見えて、フロントガラス越しに二人であーっと指をさした。旦那がめずらしく出張なんだ。彼女が夜に外出できる日は限られていて、稀な機会だった。美味しいカレーを食べに行こうと約束した。車は繁華街を抜けて幹線道路をまっすぐ走った。助手席の窓にぼんやりと自分の姿が映った。誰かの車で出かけるのは久しぶりだなと思った。カレー屋は小さな店だった。カウンター席につき、私はルーカレーを、彼女はスープカレーを頼んだ。どちらもものすごく美味しかった。評判の店なのだ。彼女にもらった焼きブロッコリーを食べながら、私は男の話を少しした。今回もまた濃いの来たね〜!と彼女は面白そうにいった。村上RADIOで春樹さんもいってたじゃん、それは一生治りませんねって。そうなのか…と答えながら、一定の濃度以上にセンサーが感知している?と思いついた。扉が開き、サラリーマンの二人連れが入ってきて隣の席に着いた。今日ば贅沢しちゃおっかなぁ、と一人が楽しそうに呟いて、店員にオーダーを始めた。ルーカレーにベーコンとチーズのトッピング、チーズはルーにのせてください。美味しそう…私は小声で彼女にいった。ルーにチーズは間違いない、彼女は何度も頷いた。