沢渡日記

日々徒然

20190324

昨日の夜、偶然の再会があった。それは別の土地で一晩、一緒に踊った人だった。ラウンジのソファーで話している姿を見て、もしかして…と思いながらそっと声をかけると、相手は驚いて立ち上がり私を抱きしめた。こんなことってあるの?嬉しい…と彼女は耳元で呟いた。彼女の連れの男性も私を覚えていてくれて、挨拶をして一緒に踊った。信じられない、妖精に会えたみたいよ。彼女は笑顔でそういった。私もニコニコしてくるりとターンした。今日は朝から夜の十一時まで予定がぎっしりで、真夜中に出掛けるのは体力的に厳しいな…と思っていた。でもめずらしく声をかけてくれた人がいたので来てみたら、私を見つけた彼はとても喜んでくれた。さらにこんな奇跡みたいな偶然もあった。フロアの後ろに下がって小さく揺れながら、彼女が自由に踊る姿を眺めた。奇跡の偶然の種、と思った。それは私の手の中にいつの間にかあった。不思議なことだ。種は以前より大きくなっているし、咲く花が大輪になってきている。