沢渡日記

日々徒然

20190331

昨日の午後、出かけるのをやめて昼寝をしたり本を読んだりして過ごした。徹夜明けの翌日は夜までちゃんと眠れないことが多い。ようやく年度末が終わった。二月から自分でも信じられない量の仕事をやり切ったので、お前すごいなーと自分を褒めた。ただ、その代償も大きかった。三月は極度のストレスのせいか原因不明の腰痛や瞼の腫れ、心臓の痛みや声枯れに悩まされた。男とも別れてしまった。そこまで自分を追い込まないと出来なかったのか…と思った。毎年三月はそうなのだ。怪我をしたり鬱っぽくなったり男と揉めたり。小さく音楽を流して、穂村弘東直子の短歌集を読んだ。冷蔵庫の扉を細く開けたままスリッパのまま抱き合う夜は。好きな歌だ。多分裸足で、ベッドから抜け出る時に床に落ちたシャツだけ適当に羽織って、女は冷蔵庫に飲み物を取りに行く。後から追ってきた男と抱き合う。灯りは冷蔵庫から漏れる白い光だけ。足首が冷たい。頰だけが熱い。いいなぁ…と思った。時間にしたら一分あるかないかだろう。でもその時間は縦に深い。永遠のような切片。