沢渡日記

日々徒然

20190414

昨日の夕方、久しぶりに空を見た。十階、南西向きのベランダに出て、手すりに両肘をかけて。遠く向こうに山の稜線が見えて、頂上の少し上に紫色の雲が一筋たなびいていた。春の空の色。柔らかい風が頬を撫でる。部屋を振り返るとキッチンで友達と友達のお母さんが夕食の準備をしていた。私はまた空を向き直って目を細めた。気持ちいい…。寒くない?友達が窓から声をかけてくれた。大丈夫。もうすぐごはんできるよ。うん、もう入るね。私は最後の夕暮れをもう一度眺めた。誰かのそばで一人になるのは最高だと思った。