沢渡日記

日々徒然

20190427

深夜零時、テクノを聴いている。テクノをずっと聴いていると大脳新皮質が剥がれ、冷ややかな自分が顕われる。冷ややかで残酷で、人のことを何とも思わない自分。瞳の温度が氷点にまで下がり、唇の広角から笑みが消える。普段は巧妙にその自分を奥底に隠している。まるで存在しないかのように。だからほとんど忘れている。でもこれが素の私で、誰用でもない私。野生の。たまにこうして、ひっそりと自分を解放する。それは何からも追いつかれることのない快楽だ。立ち上がって、伏し目がちに踊り始める。誰かと話して温度が上がらないうちに。一筋の氷のままで。