沢渡日記

日々徒然

20190823

お疲れさまです。廊下でばったり会ったので、私は控えめに声をかけた。低く響く声でさらっと挨拶が返ってきた。今日はブルーのシャツにベージュのパンツを合わせている。前に会った時より少しラフだ。夏仕様かもしれない。足元は黒のスニーカーだった。転職活動をしていた頃、Webサイトで社長のことを知った。事業に対するメッセージを読んで、とてもいいと思った。ここに行きたい。その後入社して、実際に会ってみると想像していたより百倍は素敵だった。話し方はフランクで聡明、立ち居振る舞いは堂々としていて爽やかだった。そのバランスは満点を上回る。大幅に。素敵な人っているんだなぁと思う。フロアに戻ると、社長はその辺の空き机で、ノートパソコンを開いて仕事を始めていた。後ろ姿を眺めて自席へ戻った。話しかけたかったけれど話すことがなかった。今のところは。でも、もし縁があるなら届くかもしれない。HOWとWHATで考えるのが大事だ。対談集の中で、科学者の石川博士が言っていた。WHYで考えると広がりが生まれない。わかる気がした。そう考えてみたら、今なぜここで働いているのかも未だによくわからない。流れに運ばれたから。理由は自分で後付けしているだけかもしれない。何でも。そういうのはもういいんじゃないかと思った。