沢渡日記

日々徒然

20190921

コーヒーを飲みましょうか。きれいに晴れた朝だった。コンビニでホットコーヒーを買って、二人で公園まで歩いた。光合成したい、と彼が青空を見上げて言った。噴水の見えるベンチに座ると、眩しいほどの日差しが降り注いできた。さっきまで、真っ暗なフロアの中で音楽を聴いていたのが嘘のようだ。お疲れさま。コーヒーで乾杯した。あの時、驚きましたよ。彼が面白そうに言った。初めて話しかけられた女の人に注意された。そうじゃないよ、と私は笑った。禁煙エリアで煙草を吸い始めた彼を、私は後ろから注意深く見ていた。一本吸い切って灰皿で消したのを見届けて、彼に声をかけた。私はコーヒーを一口飲んでベンチに置いた。多分禁煙のことを知らないんだなと思ったし、あなたがスタッフに何か言われる前に守りたかったから。そう答えながら自分でもよくわからなくなった。守りたい?ホスピタリティーにしても程がある。彼は楽しそうに笑って、あなた変な人ですね、と私に言った。それから彼と色んな話をした。不思議とすぐに打ち解けて、二人ともリラックスしていた。日差し大丈夫?と聞かれて、私は日よけにストールを被って太陽と逆向きに座り直した。さっき食べてたチュッパチャップスはソーダ味でしたよ。私が言うと、コーラ味なら最高なのにね、と彼が返した。気がつくと二時間ほど経っていて、私たち昨日から二十六時間くらい起きてるんじゃない、と話した。送りますよ、と言ってくれた彼と、駐車場までぶらぶら歩いた。車の助手席に乗り込むと、三つのドリンクホルダーには全部赤コーラの缶が収まっていた。コーラ大好きなんですね。私はニッコリして彼に言った。