沢渡日記

日々徒然

20190922

シャワーを浴びて、髪を乾かしながら音楽を聴いていた。ノルウェーのダウナーなエレクトロニック。ブラッシングで仕上げをした後、途中まで読んでいた本をまた開いた。エイブラハムの感情の二十二段階。自分の気分が現実になるというのは、前から知っている気がした。八番目の退屈を境に、ネガティブな感情へと移行していく。七番までにいる必要がある…。洗面台へドライヤーとヘアオイルを片付けに行き、キッチンで水を一杯飲んだ。時計を見ると深夜を少し過ぎていた。棚の上のiPhoneを開くと、メッセージが届いていた。しばらく眺めて、何を返していいかわからなくなった。さっき、私はどうして彼に連絡をしたのだろう。ふいに、涙がパタパタと流れて膝に落ちた。大丈夫だよって、言ってもらえませんか?そう打ち込んで、ぼんやりと画面を眺めた。全然大丈夫じゃないんだな私は、と思った。少し迷ってから送信ボタンを押した。自分で自分をどうしても支えられない時、頼ってもいいのだろうか。わからなかった。逆の立場なら、私の大事な誰かの元気がないなら、飛んで行って抱きしめるのに。