沢渡日記

日々徒然

20191225

その日は遅くなっちゃうから年明けにする?と彼に聞かれて、今会いたいから、と返しそうになった。一呼吸置いて、文面をマイルドに修正した。時間があるときにゆっくり会いたい、と言われるよりも、明日一時間でもいいから会いたい、と言われたい。急いでいるわけじゃないけれど、気持ちの旬にぴったりタイミングを合わせたい。メリークリスマス。久しぶりに彼から連絡があった。最近、度々彼のことを思い出していたので、あぁ…と思った。キャッチしたのかもしれない。ドライヤーで髪を乾かしてから、R1ヨーグルトを飲んだ。指先の傷にテープを貼って、坂本龍一のピアノを小さく流した。彼に会うことが今の自分にとって最善なのかはわからなかった。流れを変えるための賭けなのかもしれない。あんなにも、体がそっくり裏返しになるくらいに好きで、好きすぎて触れられなかった人を、今の自分はどう感じるのか。あれから随分時間が経っているし、何も感じない可能性もある。凪の監獄、ふとそう思った。もう長い間、魂がビリビリ震える感覚がない。それは幸せなのか、不幸せなのか。ベッドに入り、電気毛布のスイッチを入れて抱きしめて眠った。