沢渡日記

日々徒然

20191228

夜七時、お茶を飲みながらなんとなく荷造りを始めた。俺の話は長い、の録画を流してボーッと眺め、また少し荷造りをする。全く捗らなかった。昨日の夜、飲みすぎたせいか頭が機能していない。iPhoneを手に取ってメッセージを打ち、しばらく眺めた。もうずっと、彼と関係が展開しないことにうんざりしていた。でも、展開してもいずれ無理な日が来ることもわかっていた。彼と私では大事にしているものが違いすぎる。透明のサプリケースに日数分のサプリを詰めて、ロキソニンと胃薬の錠剤を数えた。封を切っていない目薬を引き出しから一本出した。私は彼の価値観に共感ができなかった。群れの中で立場を築き、承認されることで自分を保つ。そこから一歩も出る気はないようだった。なぜ彼がどこにも属さない私を気に入ったのかわからなかった。もしあなたがその場所から出ない限り、本当の意味では出会えない。そう伝えてみたけれど、具体的に変わった様子はなかった。元々別の種類の生き物なのだ。交わることはないはずの二人だったのかもしれない。送信を済ませてパタリとiPhoneをテーブルに伏せた。もう私のことを誘わないでください。