沢渡日記

日々徒然

20190117

当たり前のようにこの人が目の前にいて、他愛のない話をして笑って、眺めることもそんなにしなくて。好きなことを忘れてしまうくらい好きってこういう事かもしれない。楽しいからいいじゃない、このままで。そう思いながら温かいお湯割をゆっくり飲んだ。今夜一緒に飲んでいる友達は、重力を全く感じさせない、フワッと気配の軽い素敵な人達だ。その話をすると、重力って?と尋ねられた。例えば、嫉妬とか、期待とか…構われたいとか、思い通りにしたい、みたいな。と私は答えた。途中からお酒とタバコの煙で声が掠れて出なくなり、ニコニコしながら言葉少なに話をした。周りを見渡しながら、妙な夜だなと思っていた。私のことを好きだった人や、私が好きだった人や、出会ったばかりの人か入れ替わり立ち替わりやってきた。時間はどんどん流れていくし、色んなことが猛スピードで変わっていく。風に吹き飛ばされないように、と自戒する。気をつけていないと、風船みたいにどこまでも高く遠くに飛んで行ってしまう。そろそろ光の束をひとつに集める時期が来ているのだ。隣に座っている女友達の淡く酔った目が可愛かった。上向きの三日月の瞳。そのことを褒めると、…さんは目がきれい、と言われた。そう?と聞き返した。うん、すごく澄んでる。そうなのか、と思った。そうならいいね。