沢渡日記

日々徒然

20200131

店先で手を振って別れた。ブルーの紙袋を提げて東へ歩き、中華料理屋に入った。あんかけ焼きそばを頼んで、コーンスープは迷ってやめた。ダウンジャケットと帽子を脱ぎ、グラスの水を飲んだ。来てくれて嬉しい、と彼は何度も言って嬉しそうに笑った。接客業になってから特に、お店を構えている人に知り合うと顔を出すようにしている。私自身も接客されるのが好きだし、興味もあった。でも多分それだけではない。あの晩、楽しかったから。それにしても、ふらっと立ち寄っただけであんなに喜んでくれるなんて驚いた。きっと素直な人なのだろう。誰かの喜ぶ笑顔で、胸の奥が光でいっぱいに満たされる。こんな気持ちになれるなんて感謝しかない。