沢渡日記

日々徒然

20200215

夜、三人で炭火焼屋へ行く。焼肉屋でバイト経験のある男友達に肉を焼いてもらう。女友達が生搾りサワーを頼んで、半分に切ったグレープフルーツをぎゅうぎゅうと搾る。楽しそうなので私も同じものを頼む。フレッシュで美味しかった。ホルモンはね、一度積み上げて焼くと、蒸されて内側がふわっとするんですよ。男友達が言う。初めて聞いた。この後は自分で育てて下さーい、と振り分けられたホルモンを、外側をかりっとさせてから食べる。美味しいね、と女友達と言い合う。店を出ると、気温がぐっと下がっていた。寒い寒いと言いながら人混みの中を歩く。…さんは闇の深さがちょうどいい、と男友達が言った。そうかなと彼を見上げた。彼とは水のように仲良くなった。それを特に不思議だとも思わなかった。たまにそういう人に出会う。細い小路沿いにあるバーで白ワインを飲んだ。友達はカウンターで居合わせた人達と適当に喋っており、私は特に参加せず、インテリアを眺めたりしながらぼんやりしていた。そのうちすっかり酔ってしまい、女友達の膝の上に頭を乗せた。手を握ると驚くほど華奢で小さな手だった。可愛いね。そのまま猫みたいにウトウトした。