沢渡日記

日々徒然

20200516

午前中、コーヒーを飲みながら久しぶりに橋本治恋愛論を読む。私は自分の内部だけの陶酔能力を知らないうちに高めすぎて、実態として相手の存在が必要ないところまで行ってしまっている…と気づくなどした。好きな人に指一本でも触れたら息が止まるかもしれないと思うし、好きだと言ったらどうになってしまいそうだし、とにかく自分がぶっ壊れる、と思う。だから最新の注意を払っていたけけど、好きだと言われた夜に案の定ぶっ壊れた。こういう自分で掘り下げた技術というか性質は、目を粗くしたり淡くすることはできないだろうなと思う。仕方ない。コロナの影響で安易に人に触れられなくなったこともあるし、特に準備していたわけでもないけど、片想いのプロみたいにスキルを高めておいてよかったのかもしれない。恋愛という強い光が当たることで、自分を取り囲む闇の存在に気づく。あのくだりはすごくよかった。本当にそうだと思う。