沢渡日記

日々徒然

20200619

夜、年に一度の煙草を吸った。好きな人から一本だけもらって、ライターを借りてカチリと火をつけた。この煙草、オーガニックなんです。パッケージを受け取って絵柄を眺める。一ミリなんですけど、葉がみっちりつまってて強く感じるかも。軽く肺に入れて吸ってみると、確かに密度が濃い感じがあった。メンソールが喉に気持ちいい。静かに話をしながら、ゆっくり煙草を吸った。これ美味しい、私がお礼を伝えると、よかった、と彼は笑った。一箱買ったらすぐスモーカーに戻っちゃいそうだからなぁ…と呟くと、買わない方がいい、と彼は言った。じゃあ、ごくたまに、あなただけからもらう。と私はニッコリして言った。こういう告白の仕方が好きなのかもしれない。相手が流せる程度に軽くて、波が寄せるように甘く捉えることもできるフレーズ。