沢渡日記

日々徒然

20201218

深夜、人並みの中で浮き上がって見える人がいた。正確にいうと、その人の気配を自分のセンサーが拾っている感じだった。そんな感覚は久しぶりだったから、気になってそちらをちらちら見ていた。こんなに見たら気づかれてしまうと思いながら。そのうちに、一度夏に会ったことのある人だと気づいた。友達に紹介されて、二言三言話した記憶があった。結局、あとでその人に話しかけた。銀河のように澄んだ目の人だった。大人にはそぐわないくらいキラキラと光っていて、どうやって生きてたらこんな目のままでいられるのだろうと思った。自分の名前だけ名乗って、相手の名前を聞くのを忘れてしまった。