沢渡日記

日々徒然

20200106

朝起きると、綺麗な朝焼けが始まっていた。ふと、今日退職することを伝えようと決めた。夕方、上司と話した。二人とも涙目になってしまった。この仕事は苦しいんです、と私は言った。あなたは完璧にやりたい人だから辛いんだと思う。この仕事は誰も完璧にはできないんだけどね…上司は静かに答えた。私は曖昧に頷いた。同じやりとりが前にもあったことを思い出した。でも、適当にってどうやるのだろう。私にはわからないし、できなかった。日々、がりがりと身が削れていくようだった。仕事明け、同期の女子とカフェに行った。穴蔵のような素敵な店だ。私はチーズケーキ、彼女はアップルパイを頼んだ。アールグレイティーを飲みながら小声で話した。ストーブがパチパチと音を立てて暖かかった。彼女は私を引き留めなかった。でも、寂しい気持ちがひたひたと伝わってきて、胸が苦しいほどだった。